バンプの睡眠時間とそらるさんの親和性
昨日はそらるさんが残している中で一番古い動画「睡眠時間」を投稿してから10年という記念日でした。
そらるさんが昨日10周年ありがとうございます放送の冒頭で「ちょっと話したいこともあるので」と言った時は背筋が伸びてちょっと緊張したのですが、その話したいこと・伝えたいことは
「みんな聴いてくれて応援してくれてありがとう卍マジ感謝卍」
みたいなことだったっぽいので心から安心してあたたかくなりました。
「何で(10年も)そんなに頑張れるんですか?頑張ってないよ好きなことしてるだけだもん」と返すところが本当に好きだなって思いました。
やっぱりこう、何だろう、根が前向きですよね……。それは繊細だからだとも思うけど。
辛いことを辛いこととして置いておいたら耐えられなくなってしまう、あれは意味があることだったんだと思うことで自分を支えている側面もあるというか。
一貫して私はそらるさんのことを物凄くナイーブな男の子だと思っていて、だからこそ
「楽しいよ」「活動を続けてきてよかったよ」
って言ってもらえると、よかったって思うんです。そんな幸せなことがあるかって。
BUMP OF CHICKEN「睡眠時間」弾き語りカバーを投稿した日が記念日となっていることで、この曲がそらるさんリスナーに知られていることも嬉しい。
バンプオタなそらるリスナーという名目でこのブログをやっているので、今日は「睡眠時間」という曲を簡単に説明したいと思います。
この曲は藤原基央さんが病床にいた父方のお祖父さんのために作ったものだと記憶しています。もう死を覚悟していたお祖父さんに、何か届けられるように、お祖父さんが「昔の音楽は、音の始まりと終わりは同じだった(ドから始まったらドで終わる、みたいなこと)」と言っていたのを思い出してその構造で曲を作っているらしいです。お祖父さんに届くように。
音域の広い曲ではないのもあって、お祖父さんが亡くなってしまった後、火葬場でこの曲をハーモニカで吹いて届けることが出来たと言っていた記憶があります。
歌詞の内容は少年時代の思い出と眠ることへの恐れです。
“眠る前に閃いて毛布の中に隠れた
二段ベッドの船の上でなぞった小さな物語
このまま起きていられたらなあ
子供はいつだって 大忙し
おやすみ 続きは 夢の中で
眠れずに 時計の音と呼吸のリズム 気になった
息を吸った 吸ったら吐いた 考えているうちに苦しくなった
このまま 生きていられるかなあ
馬鹿馬鹿しくたって大慌て
おやすみ 気付けば 夢の中へ“
(BUMP OF CHICKEN/睡眠時間)
藤原基央さんはかつて親が死んでしまうとかいつまで生きていられるのかとかそういうことを考えて夜だくだくに泣いてしまう子どもだったと繰り返し話していて、この曲もそういう思い出が濃厚に映し出されているのだけれど。よくあることだとは思うのだけれど。
改めて抜き出してみるとこの曲めちゃくちゃそらるさんっぽくないですか!?
私の中のそらるさんは、いつでも少年時代の自分を振り返り大事に抱きしめているし眠ることと死ぬことを怖がっている!!
まふまふさんとマイクラをやっていてもいきなり
「何でみんな死ぬ時に、自分が死ぬってことを受け入れられるの?」
みたいなことを語り出して
「もう少し楽しい話しましょう?」
って言われてたな……。
何か、めちゃくちゃ、「そらるというひとのイメージ」が私の中で一貫したものとしてあるんですよね。ひとの言葉(曲)を借りながらキャラブレしない。
“そらる:寝るのって怖くない? 目覚めないかもしれないじゃんと思って、寝る時にすごく怖くなることがあるんですよね。意識がなくなるなんてすごく怖いことなのに、みんなフツーに寝ててスゴイなって。”
(歌ってみたの本2016年5月号AftertheRain「クロクレストストーリー」全曲レビュー16.アイスリープウェル(作詞・作曲・編曲まふまふ)より)
あとこの曲3拍子なんですよね。そらるさんの自作曲、「POCO」「嘘つき魔女と灰色の虹」「ビー玉の中の宇宙」(一部)と3拍子が印象的なものが多いので、そこらへんでも現在に繋がるものがあるなと思います。